それを嫌いになれないから

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もっと早く生まれたかった

 年々新たに好きになるものが、古くなっていきます。最近現れた期待の新人とかではなく、昔のものを好きになることが多いのです。もちろんそれを知るのはその時の新作な訳ですが、その歴史が古いものが増えていきます。時には今や解散しているバンドに興味を持つ。これ、本当に困ります。もっと早く生まれたかったと、願ったって絶対に叶わないどうにもならない願望を抱いてしまうからです。

 例えばずっと応援している関ジャニ∞。出会ったのは2009年とか2010年あたり。デビューしてから5〜6年経った頃で少しずつ人気が上昇している頃でした。でも好きになればなるほど、もっと昔から応援したかったという思いが強くなります。8人の頃から、Jr.時代から応援したかったと。でも関ジャニ∞がデビューした頃なんて、私はまだまともに言葉も操れていない頃。どう足掻いたってこの頃関ジャニ∞に出会い、さらには好きになるなんて、ほとんど考えられない。となると、もっと早く生まれたかったと思うのです。

 また、最近すっかりハマってしまった大人計画。特に宮藤官九郎さん。しかし、ここまで来るともう本当にどうしようもないです。だって、宮藤さんが劇団に入った頃なんて私、生まれてないですもん。『池袋ウエストゲートパーク』や『木更津キャッツアイ』が人気を博した頃だって、私はプリキュアに喜んでいたような歳ですし。極めつけは、昔の彼を見たいに留まらず、同じ時代を同じように経験したかったと思い始めるという……。ラジオに必死ではがきを送ったり、パンクに衝撃を受けたり、小劇場に入り浸ったり、そのまま劇団員になっちゃうみたいな小劇場最盛期、そんな時代を私も生きてみたい。絶対に無理だけど。

 つくづく自分の生まれた時代を恨みたくなります。SNSの面倒臭いしがらみ。全部パソコンでできちゃう音楽。スマホで読める本。規制だらけのテレビ。暑すぎる夏の気温……。今には今の良さがあると思うし、今生まれてよかったと思うこともありますが、なんだか昔のほうが楽しそうだな、と最近は特に思います。

 でもいいタイミングだったな、今出会えて良かったと思うこともあります。*1

 関ジャニ∞のファンクラブに加入したタイミング。ちょうど合同ファンクラブだったY&Jから関ジャニ∞単独のファンクラブが出来たタイミングで、会報1号から手に入ったのは今考えても本当にいいタイミングだったと思いました。また8周年の時の8ESTのツアーに参加できたことも良かったです。久しぶりの∞レンジャー、tornもBabunも見れた。レア曲もたくさん聞けたし、何よりもアリーナのライブに入れたことは1番の思い出です。あれから関ジャニ∞もさらに大きくなってもうアリーナなんか小さすぎて多分できないでしょうから、あの時行けて良かったです。10周年の時は十祭も関ジャニズムのツアーも行けました。こうした節目の年を一緒に経験できたのは今でよかったなと思います。

 大人計画もハマったそばから『ニンゲン御破算』の再演がありました。松尾スズキさん唯一の時代劇で初演も素晴らしいものだったと聞きます。それが15年ぶりに再演されて、もう当分再演しないだろうと言われる話題作。これをしかも見ることが出来たわけですから、このタイミングに感謝するしかありません。グループ魂も活動状況は不安定なのに、今年に限って久しぶりのワンマンライブ開催とシングル発売があります。宮藤さんの舞台も2年近く無かったのに今年はあるし、しかも三宅弘城さん主演で『ロミオとジュリエット』というめちゃくちゃ面白そうな予感。好きになった途端にこれほど活動的だと嬉しくてたまりません。

 過去にはどうやったって遡れないのだから、せめて今を良かったと思えるようになりたいものです。でも知らない時代を知りたい欲望はとめられない。タイムマシーンがあったら、未来に行くより真っ先に過去に行きたいです。

*1:もっと後に出会うのではなく今、という意味。もっと早く出会わなくて良かったと思ったことは多分ない