それを嫌いになれないから

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関ジャニ∞の渋谷すばる

 とんでもないことが起きました。関ジャニ∞メンバー脱退。7〜8年関ジャニ∞のファン名乗ってきて、このような事態に遭遇したのは、言うまでもなく初めてでした。事態が起きてすぐにでも書きたいことはあったのですが、感情に任せて書くより今後の動きを見てからちゃんと自分の中で消化してから書こうと思い、今になってこんな記事を書いています。

 関ジャニ∞渋谷すばるさんがグループ脱退を発表したのは4月15日のこと。同日午前9時半頃FC会員宛に、11時に大切なお知らせがあるとのメールが届きました。そして午前11時、FC会員専用サイトに 渋谷すばるさんのグループ脱退とジャニーズ事務所退所についてのコメントがメンバー全員分掲載され、事態を把握。おそらく同時刻頃に、東京では会見が開かれ、渋谷さん自身の言葉で脱退と退所について発表されました。

 驚きました。衝撃でした。発表の数日前から某週刊誌でそんな報道がありましたが、毎度の某週刊誌ですから、どうせまたガセネタだろうと思って流していました。ジャニーズのグループには幾度となくあったメンバーの脱退や事務所退所。まさか自分が一番応援しているグループからメンバーの脱退があるとは思ってもみませんでした。

 しかし、そんな信憑性のない記事でも読んでいたから、メールが来たときは「まじか」と思いました。FC会員宛のコメントを読んでこの事態をまず把握した時、意外にも冷静でした。本当になったんだ。まだ現実味がなかったというのもあります。そして湧き上がってきたのは悲しさや寂しさというよりは、若干の怒りでした。なんで?意味が分からない。関ジャニ∞の音楽じゃダメなの?

 2015年に渋谷さんがソロデビューした時、私は受け入れられませんでした。ソロデビューが決まる前から、ソロデビューはしないでほしいと願っていました。関ジャニ∞が置いて行かれるような気がして心配だったのです。ソロデビューしたらもう帰ってこないんじゃないかと。でも、ソロデビューしてから、様々な媒体でソロについて語る渋谷さんに感銘を受けました。あくまで関ジャニ∞というアイドルグループのメンバーとして、ソロ活動を関ジャニ∞に還元させようとする姿に心打たれました。きっと7人の関ジャニ∞は安泰だと思いました。彼のソロ活動を拒んできた自分を恥じました。だから2作目となるカバーアルバムは迷わず購入しましたし大変素晴らしい作品だと思いました。それからは彼のソロ活動を応援しようと思っていました。でも意外なことに、それ以来ソロ活動はありませんでした。

 それがソロ活動どころかグループ脱退ということになってしまいました。あれだけ関ジャニ∞のためにソロ活動をしていた渋谷さん、関ジャニ∞の音楽面を支えるために動いていた渋谷さん。私が見た渋谷さんは嘘だったのかと思いました。以前の自分に逆戻りしたような心境でした。さらにコメントの文面ではとにかく音楽についてしか書いていませんでした。関ジャニ∞渋谷すばるがやってきたことは音楽だけじゃない。それも少し寂しかったのです。

 とまあ、ここまでは怒りの感情がかなりの割合を占めていたのです。不祥事で辞めさせられる人たちには寂しさを覚えるのですが、勝手に辞めていく人たちには怒りを覚える。なんかそういう質なのです。SMAPの時も、KAT-TUNの時も。馬鹿みたいですよね。不祥事起こすほうが悪いことですよ。でも、勝手にやめていく人のほうが許せないのです、私は。

 しかし、文章で文字だけで伝えられた内容と、実際に人が発して伝えられた内容というのは違うものです。ネットニュースに上がる会見の質疑応答、ワイドショーで取り上げられる会見の映像。それらを見ていたら、少しずつ怒りの感情も収まっていきました。私の信じた渋谷すばるがそこにいることが分かったからです。

 涙を浮かべながら丁寧に話す渋谷さんの様子、発した言葉、その思い。関ジャニ∞のことも考えている。関ジャニ∞を大切に思う気持ちに変わりはないのだと感じました。バラエティーが嫌だったという報道も否定してくれた。繰り返し述べられる謝罪と感謝の言葉。どこまで本心を語ってくれているのかは分かりませんが、文章に述べられることよりは信憑性がありますし、何より実際に語られた言葉を私は信じたいです。まだ完全に受け入れることはできませんが、とても真摯な渋谷さんに怒る気力はなくなりました。

 メンバー同席*1のメンバー脱退会見というのは、ジャニーズ史上初めてでした。不祥事などだと会見もしにくいですが、そうでないものでも会見自体珍しいもの。そこにメンバー同席とは異例中の異例。これが本当にファンとしてはありがたかったです。丸山隆平さんが言うように「会見をした方が分かりやすい」です。渋谷さんの話と同時にメンバーの話も聞けるというのは誤解も減るし、本人たちの口から語られたと思うと文章よりも信じられてそれだけで安心できる。後々に「あのときはああだった。こうだった」と語られそうな内容がある程度会見で語られたことと、メンバー口をそろえて「ファンのために」会見に同席したと言ってくれていることが嬉しかったです。

 会見で語られたメンバーの思い。引き留めた。でもダメだった。応援するしかない。そんな彼を送り出したい。それが大半だったと思います。その中で私が気になったのは大倉忠義さん。以前からグループの活動を、グループというものを特に大切にされていて、インタビューなどでも度々語られています*2。そんな彼の言葉は素直で直球で、でもそれこそ私が求めるものでした。

――記者会見を開いた渋谷さんの想いとそこに同席することを決めたメンバーの皆さんの想いをお聞かせください。

大倉「なんででしょうか、僕は最初嫌だったんです。でもまぁ、ファンの方のためを思ってという思いと、やっぱり勝手な決断をしたすばるくんのことを嫌いになれなかったんですね。こういう場に立つのであれば、ちゃんとこういう所でどういう発言をするのかっていうのを横で聞いていたいなって思ったし、はい」

https://www.oricon.co.jp/news/2109601/full/

 メンバーの中で唯一否定的な回答をした大倉さん。でもそれこそ本心なのかなと感じました。だってこんな話受け入れられるわけがない。納得していなくても仕方がないと思います。だからこそ見届けたいという思いなのでしょうか。今の私の心情に近いということもあって否定的な意見に少し安心もしました。

――メンバーの皆さんが必死で止めたとおっしゃっていましたが、具体的にどんな言葉で引き止めたのか教えてください。

大倉「皆さんが質問された通りのことですね。それは関ジャニ∞にいて叶えられない夢なのかとか、疑問に思ったことは全部聞きましたね。海外でやる意味というか、それは日本にいて勉強できるんじゃないかとか。ひとり自分の人生っていうことで、考えてやるっていうときに、僕たちの人生はそのまま続くってわけじゃなく変化するわけで、その上での決断なのかっていう質問をしたときに、『それは申し訳ないけど自分の人生を優先させてもらった』と聞いて、僕らのことを考えての決断ってことなら言うことなかったですね」

https://www.oricon.co.jp/news/2109600/full/

 『海外でやる意味』まさに知りたいことです。でもこの回答は特にないのでとりあえず脇に置いておいて、その後の言葉。渋谷さん自身の人生を考えたといってもグループ脱退という点で関ジャニ∞の他のメンバーの人生も少なからず変わるわけです。これを疑問に思った大倉さん、ありがとうございます。まさに私が知りたかったこと。勝手にやめていく人たちに腹が立つ一番の理由はここにあるんじゃないかと気づかされました。またそれに対する渋谷さんの回答がとても素直で、それで吹っ切れたところはあります。大倉さんも言うように、それも考えた上でそれでも迷惑をかけてでもやめるという決断なら、もう仕方がないなと思いました。このやりとりを話してくれたことに感謝します。メンバー同席でなかったら絶対に聴きえなかった話だと思います。

 脱退して退所までして海外行って音楽を勉強する意味は未だ理解しかねるところがありますが、渋谷さんには残りの人生をそこに費やすだけの価値あるものなのでしょう。人の人生にとやかく言う筋合いはありません。休養などの案もあったと聞きました。それでも脱退、退所を選んだのは、もちろん本格的にやりたいということもあったでしょうが、関ジャニ∞への迷惑をある意味最小限にしたとも言えるかもしれません。何より、会見での渋谷さんを見ていたら、関ジャニ∞を好きなことは変わらない渋谷さんがいるように感じられたので、もう何も言うことはありません。事実は受け止めます。

 今後の関ジャニ∞についてですが、ツアー初日から6人体制ということで、ここにも様々な意見があると思います。私もはじめは、最後に7人のライブをと思いました。しかし、NEWSが6人から4人になったときだったか、抜けることが分かっててライブはできないという話*3があったのを思い出しました。7人のライブは、それはそれでメンバーにもファンにも酷だなと思いました。それに渋谷さんの気持ちは会見で十分に伝わったわりました。改めてそういったライブなりイベントなり公の場はもう必要ないですね。だからあとは、会見の映像をノーカットで見せてくれたら十分です。なんとか見る方法はないのでしょうか。コメンテーターの意見とかいらないので、ノーマルな会見を見せてください。

 ツアーの話に戻ります。渋谷さん自身は決まっていた仕事はすべてやるつもりがあったようです。それでも事務所や6人のメンバーは、ツアーから6人でやることを決めました。6人での一発目の仕事がライブというのは、確かに良いかもしれませんね。

 関ジャニ∞はもうこれ以上減ることはないと、半分高をくくっていたところがあるので、本当に驚きの出来事で今でも信じられません。6人の関ジャニ∞が想像できません。いろんな感情が渦を巻いて、まだ純粋に渋谷さんのことを応援はできないかもしれない。でも会見を開いたり、6人の活動をツアーから始めたりと、その対応には素晴らしいものが多くありました。彼らが語ってくれたこと、彼らがこれからやっていくことがすべてだと思います。変な憶測やメンバーの心情を勝手に想像することはしたくありません。彼らを信じたいと思います。

 とりあえず、この数日で考えたこと思ったことをまとめてみました。今後また心境に変化があるかもしれませんが、今のところは残りの7人の活動を楽しんで、しっかりと見届けようと思います。そして6人での再スタートが上手くいくことを心から願っています。

 

以下、引用・参照した会見の記事です。 

  会見挨拶全文:渋谷・メンバー6人

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  会見質疑応答全文:前篇・中篇・後篇

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*1:怪我のため安田章大さんは欠席でした

*2:8周年イベント『∞祭』のパンフレットにて、渋谷さんがジャニーズJr.のバンドと共に活動をしていた時、大倉さんはそれをよく思っていなかったのではないかと、渋谷さん自身がおっしゃっています。対する大倉さんは「そんなつもりはなかった」とおっしゃっていますが。写真集『for No.∞』のインタビューでも同様の記述があり、グループ活動を大切にいしていることが伺えます

*3:Myojoの1万字ロングインタビュー「STAND BY ME」で加藤シゲアキさんが語ったこと。脱退についての会議中、「最後に6人でライブをしたい」と言った加藤さんに誰かが「抜けることが分かっててライブなんかできないよ」と言ったという話