それを嫌いになれないから

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残り3か月で見始めた大河ドラマ『おんな城主 直虎』最終回にまんまと泣かされた

 ついに迷走を始めた私です。まだまだ短い私の人生ですが、そのうちのおよそ半分をジャニーズに捧げてきました。そんな私が時代劇にハマる日が来るとは、いったい誰が想像したでしょう。

 事の発端は、錦戸亮さんの来年2018年大河ドラマ『西郷どん』出演が発表されたことでした。友人に大河ドラマファン(ジャニヲタではないが私がジャニヲタであることはよく知っている)がいたので、彼女にその喜びを一方的にぶつけていたら、いつの間にやら現在の大河ドラマの話になり、逆にその面白さを力説されることになりました。キャスト陣が気になる方ばかりだったことと、ちょうどその頃菅田将暉さん演じる虎松が登場する最終章が始まったばかりということもあり、来年見始めることになる大河ドラマの予習のつもり(時代が違いすぎてあまり予習にならないことには後に気づきました)で見始めました。

 もちろん突然見始めたのでは話が全く分からないので、友人から解説を聞きながら、公式HPの『5分でわかるおんな城主 直虎』を一気に見ました。5分ということで超スピーディーに物語が進んでいく訳ですが、これだけでも十分楽しめてしまった自分にとても驚きました。時代劇というと古臭くて堅苦しいイメージがあり、物語も難しくて近づきにくいと感じていましたが、もともと日本史は嫌いではなかったですし、旬な俳優さんもたくさん出演されていて、すんなりと受け入れられてしまいました。そして、追いついた個人的初回は40回「天正の草履番」でした。最終回までおよそ10回、3か月という個人的には短い大河ドラマでしたが、すっかり引き込まれた私は最終回で大号泣(それまでにも幾度となく号泣してきましたが)。なぜもっと早くに大河ドラマと出会えなかったのかと後悔の日々で、とりあえず1回から12回はレンタルして既に視聴済みです。また新しくレンタルが開始されているので、早く借りねばと思っています。

 何がこれほどまでに私を惹きつけたのでしょうか。最初はキャストも好きな方が多かったし、物語も分かりやすくて、『おんな城主 直虎』がたまたま肌に合ったのかなと思いました。しかし、『おんな城主 直虎』を面白いと思ってから、同時進行で昨年2016年の大河ドラマ真田丸』も観てみました。こちらも主演の堺雅人さんはじめキャストに好きな方が多く、何よりかなり話題になっていましたから、見る価値はあると思いました。実際に見た感想としては、物語は『おんな城主 直虎』より戦場のシーンも多く、戦国時代ならではの付いたり離れたりが何度も起こって複雑だと感じました。理解するのにかなり時間を要しましたが、その難しさ以上に物語に引き込まれ、こちらも大変面白かったです。そうして大河ドラマを2作観て、おそらく、戦国の時代の人の情に惹きつけられたのかなと思います。

 たくさんの命が奪われることが不思議でない時代。それは現代の私たちには到底理解しにくい価値観です。しかし、そういった時代だからこその人の情というものがあるように思えて、それが私は羨ましく思えました。戦で命を落とす者は多くいて、対照的にたくさん斬り殺してきた人もいる。それが当たり前の時代でも、命の重さはいつの時代も同じで、いやその分さらに重く、むしろ人を殺したら罪に問われ場合によっては死刑にもなる現代のほうが、簡単に殺人事件が起きたり自殺したりと、よほど命を軽く扱っているように思えます。それだけ重たいものだから、政次(高橋一生)や瀬名(菜々緒)のように自ら命を差し出して大切なものを守ろうとしたり、亀之丞(藤本哉汰三浦春馬)や虎松(寺田心→菅田将暉)のように皆に必死で守られたり、直虎(柴咲コウ)や家康(阿部サダヲ)のように本気で戦のない世を作ろうとしたりする。そういった人たちの思いは、現代とは少し違った温かさがあるなと感じました。

 それから、これは現代だってそうであってほしいのですが、上下関係の中の信頼や絆も羨ましいものがあります。政次も含めた井伊家の者たちや井伊谷の民たちらが直虎のために尽くしたり(『真田丸』だと幸村(堺雅人)の秀吉(小日向文世)への忠誠心)、直虎もまた皆のために動いたりする、上下関係の中で生まれる絆に感動しました。家康が万千代のことを正しく評価していたり、源太郎(古舘寛治)が井伊を名乗る万千代に理解を示していたりする、上の者から下の者への優しさは、下の者にとってこれほどありがたいものはないと思います。これらのシーンで一体何度泣かされたことか。

 戦う姿が好きとか甲冑がかっこいいとか、そういった趣味ではないので、戦のシーンが少なかったらしい『おんな城主 直虎』ですが、戦国時代の人々の精神に触れられて、大いに楽しむことができました。とは言っても実際に見たのは1~12回と39~50回で真ん中がごっそり抜け落ちているので、まだまだ『おんな城主 直虎』の世界を堪能しようと思います。とりあえずは12月30日の総集編で改めておさらいと致しましょう。

 その傍ら、もう2週間もすれば2018年1月7日に『西郷どん』が始まります。時代は全く違いますが、時代劇という大きなくくりで考えれば、受け入れ準備は完了しました。幕末から明治の勉強をしつつ、2018年大河ドラマ『西郷どん』楽しみにしています。

 『おんな城主 直虎』私に時代劇の楽しさを教えてくれてありがとう。