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関ジャニ∞クロニクルって面白い

 2015年の春からスタートしたフジテレビの土曜午後1時半から放送中のバラエティ番組『関ジャニ∞クロニクル』。他では見られない関ジャニ∞の面白い部分が、ふんだんに盛り込まれたこの番組は、昼間の番組でありながら、ファンのみならず一般の視聴者にもある程度の支持を得ている点で、関ジャニ∞の人気上昇にも一役買っているのではないかと思います。これだけ面白いのにレギュラー放送を全国放送してくださらないのが本当に憎い。見れないものは仕方ありません。いけないとは分かっていながらも某動画サイトにアクセスしてしまう日々です。だって面白いんだもん。やめてほしければ早く全国放送してください。

 とは言いつつも、こういう面白い番組は全国放送になったり、放送時間が拡大したりなど、なにかリニューアルがあると、残念なことに改悪されることがよくあります。リニューアルがなくとも、時間が経つにつれ残念な形になって結局打ち切りということもよくあります(逆に面白くなくなっているのに、なかなか打ち切られないという番組も過去にはありましたが)。その点、『関ジャニ∞クロニクル』は、3年という月日が経過してもなお、その面白さを保持しながらさらに進化を遂げている素晴らしい番組です。

 これまでの関ジャニ∞の番組といえば、ゲストを招く番組が多かったかと思います。現在放送中の『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)や『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日)は、どちらもゲストを招きゲストの話を掘り下げるのがメインの番組です。対して『関ジャニ∞クロニクル』は、あくまで関ジャニ∞がメイン。「関ジャニ∞が○○した結果〜だと分かった」というナレーションが入るように、関ジャニ∞が何かをすることが番組の主旨です。時にゲストも来ますが、ゲストに焦点を当てるのではなく、関ジャニ∞と同等の立場でそのコーナーに参加するという形を取っているように思います。よってゲストに気を遣っているとなかなか発揮できない面白さが全面に出ることになります。ファンとしては、関ジャニ∞がメインの番組は嬉しい限りですし、普段はライブなどでしか見られない(とはいってもライブと『クロニクル』でも多少は違うのですが他番組に比べればライブに近いという意味)関ジャニ∞の和気あいあいとした雰囲気や笑いセンスの真骨頂が一般の方々にも広く知れ渡ることになり、こちらも嬉しいことです。

  ライブという空間は、関ジャニ∞関ジャニ∞のファンのみの空間です。そこで見られる関ジャニ∞と世間一般に向けたテレビでの関ジャニ∞とはやはり違うものがあると思います。ですから、世間的に見ると本当に意外な関ジャニ∞の姿が『関ジャニ∞クロニクル』では見られると思います。例えば、渋谷すばるさんはおそらく物静かでクールでどこか近寄りがたいイメージを抱かれることが多いと思います。しかし、誰よりも笑いのセンスに長けていて実は変態キャラであるというのはファンとしては周知と事実ですが、世間的には意外ではないでしょうか。また、錦戸亮さんや大倉忠義さんは言わずと知れた二枚目キャラですが、そのイメージを覆すかのような行動の数々が番組では見られます。MC業で活躍し、ツッコミ担当でしっかりしているというイメージを持たれがちな村上信五さんも、意天然を炸裂させてメンバーからツッコミを受ける姿は他ではなかなか見られません。特に「いきなりドッジ」のコーナーはメンバーのちょっとした絡みや行動なども「性格ポイント」として取り上げられるので、ファンとしてもレアな姿が見られます。

 そんなテレビ的には意外な関ジャニ∞の面白さによって、どんどん面白くなる『関ジャニ∞クロニクル』ですが、その秘密は総合演出を務められる福山晋司さんにあるのではないかと思います。以前、福山さんがこのようなことをおっしゃっていました。

『クロニクル』では、メンバーにほとんど台本を見せていないし、あえて建て付けの甘い台本にしていて(笑)。台本からはみ出してもいいし、何なら台本をつぶしてもいい。とにかくメンバーたちには好きにやってもらおうと。

番組作りにおいては『何、これ?』という“違和感”も大切にしています。(中略)だから普通はカットするようなシーンなんですが、この番組では、そのくだりを延々と5分ぐらい見せてしまうわけです。それが『関ジャニ∞クロニクル』という番組ならではの面白がり方だと思うし、そうやって違和感のあるシーンも編集で残すから、メンバーたちも『ありのままの自分らでええんや』と思って、さらに自由に立ち振る舞うことができる。そのあたりの“あうん”の呼吸は、最近特にイイ感じになってきたかなと思ってます(笑)

 

引用元:【テレビの開拓者たち / 福山晋司】「関ジャニ∞クロニクル」演出家が語る“震災以降のテレビバラエティー” (ザテレビジョン) - Yahoo!ニュース

 こうした台本からはみ出た笑いこそが関ジャニ∞の面白さであり、それを理解して活かしてくれる福山さんがいるから、『関ジャニ∞クロニクル』はどんどん面白くなっているのではないでしょうか。思えば、ライブのMCはその時その時自由に喋っているといいますし、コントはメンバーの横山裕さんが手掛け、アドリブも満載。そうした彼ら自身から出た自由な笑いを『関ジャニ∞クロニクル』は潰さずに拾い上げています。だからこそ、他の番組では見られない関ジャニ∞の面白さが出ているのでしょう。

 番組開始から3年が経ち内容も変化した部分はありますが、関ジャニ∞の面白さは開始当初から変わらず、いや、むしろ、以前よりも増していると思います。それは時間の流れとともに、関ジャニ∞と福山さんはじめスタッフの方々との繋がりが深まることで、さらに関ジャニ∞の面白さが全面に出されるようになったのではないでしょうか。本当に改悪されることなく続く『関ジャニ∞クロニクル』は素晴らしいと思います。

 強いて言うならば、コントパートが減ってしまったのは少し残念ですかね。自由な笑いを優先させたら、ストーリーのあるコントはなかなか難しいかもしれません。しかし、俳優業も数多くこなしているメンバーですから、コントもいいものになると思うんですよね。メンバー自身で台本を作ってもいいですよね(「TOGAKI HOUSE」が若干それに近いか)。番組開始当初にあった、恋園亮(錦戸亮)と安猫田章大(安田章大)の個性の強い評論家たちの討論コント、あれ面白かったのになあ。渋谷さんと渡辺直美さんの「すばるとなーみ」や、大倉さんの「妄想ぼっちメシ」も大好きだったのですが、最近見ませんよね。そういうの、久しぶりに見たいです。それから、コントではないですが丸山隆平さんの「絶対に失敗しない男」も久しぶりに見たいなあ。

 日々進化する『関ジャニ∞クロニクル』これからもその面白さは変わらず、人気長寿番組になることを願っております。とりあえず、まずは全国放送をぜひよろしくお願いします。

 

headlines.yahoo.co.jp