それを嫌いになれないから

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桐山照史の潜在能力

 2017年10月26日放送の『レコメン!』(文化放送)での出来事でした。

 11時台の最初のテーマパートだったと思います。この日のテーマは「ロマンチ(村上信五さんの造語でロマンチックのこと)」明石海峡大橋を一望できる海辺で過ごすというメールから、村上さんが、明石海峡大橋から見る夜景が綺麗だと力説していた時のことです。

 昔、後輩と淡路島へ行った帰りにその夜景を見たとの話。当時の状況を説明しつつ、村上さんが当時のリアクションを再現して「うわーむっちゃキレイー言うて、」と言ったところで、中間淳太さんが別の綺麗な夜景スポットを提案し、明石海峡大橋からの夜景の話は一旦中断されました。

 普通に聴いていたらおそらく何も違和感のない流れだったでしょう。ここまでの村上さんの言葉には、その風景が綺麗だということが何度も言われていたので、中間さんが次の話題を振ったのも、普通なら違和感ないでしょう。

 しかし、村上さんが言った、一緒に淡路島に行った後輩というのが、もう辞めた後輩で中間さんや桐山照史さんもよく知っている人なのだそう。誰とまでは分かりませんが、なんとなく見当がつき、私が応援していた関西ジャニーズJr.の人かなと思ったので、この村上さんの話はいつも以上に注意深く聞いていました。そうして聞くと、少しひっかかりを覚えた流れでした。

 先ほどの村上さんの「うわーむっちゃキレイー言うて、」は、きっと何かの前振りでした。その後にオチが予定されているような言い方でした。しかしそこへ、絶妙なタイミングで中間さんが新たな話題を振ってきたので、村上さんもスッと引いて、流れを乱さず新しい話題に乗りました。もうそうなったら、前の話題なんか掘り返すほうが野暮ですから。

 中間さんの話の後、次のメールに移るためか夜景の話を締め始めました。「いやーええなー」「ロマンチですねー」と言っている中、桐山さんが

「でもロマンチックやなーって、パッと(隣を)見たら後輩の男なんでしょ」

と言いました。話の腰を折るわけでもなく、違和感があるわけでもなく、それはとても自然な流れでした。そして、それに乗った村上さんは先ほどおそらく用意していたのであろうオチをタイミングよく放ちました。もちろん爆笑。見事な連係プレーでした。

 桐山さんがどういった意図であの言葉を言ったのか分かりません。単純に、隣が男だったら冷めるという感想を言いたかっただけかもしれません。ラジオですから、見えないところで何か指示があったのかもしれません。でも、桐山さんが本当に村上さんの言いかけたことを汲み取って、あのベストなタイミングで話を振ったのだとしたら、桐山さんのトークスキルは凄いものではないでしょうか。

 『レコメン!』では、村上さんに弄られ、落ち着いた中間さんとの相対効果で、桐山さんは “できないキャラ” になっていますが、Jr.時代から司会をしているラジオ番組『ジャニーズWESTの男前を目指せ』(ABCラジオ)ではそんな様子はないですし、他の番組を見てもそう “できない” ようには思いません。そもそも『レコメン!』に出演するまで、桐山さんのそんな一面に気づいていませんでした。確かに、『レコメン!』では比較的、噛むことや言い間違いが多かったり、イマイチ振るわないことがあったりしますが、それも本当なのか分かりません。もしかして演じていたりして。そこまで器用ではないか(←失礼)

 しかし、今回の件は見事だったと思います。内容が個人的にも気になるものだったため、村上さんの言いかけたオチが知りたくて、話が流れたときは本当に残念に思っていました。まさか最後に桐山さんがもう一度掘り起こしてくれるとは。だから、嬉しさも相まって、桐山さんを過剰評価しすぎかもしれませんが(←また失礼)、桐山さんにはやはり才能があると思います。トークスキルはジャニーズWESTのメンバーの誰よりもあると思います。だから、桐山さん、『レコメン!』ではめげずに頑張ってくださいね。

 今回は桐山さんに感謝しかありません。上手く話を持っていってくださり、ありがとうございました。