I can't hate you

主に関ジャニ∞のこと。時にジャニーズのこと。

関ジャニ∞のアルバム『ジャム』の何番目かのレビュー ※追記あり

 ついに関ジャニ∞のニューアルバム『ジャム』が発売されました。今回のプロモーションはこれまでに類を見ない凄まじい押し具合で、事実、様々なアーティストの楽曲提供や関ジャニ∞のメトロック出演も相まって、ファンだけではなく一般の沢山の人の手に渡ったらしいこのアルバム。すでにたくさんのレビューがインターネット上には溢れていますが、私もそのうちの一つを書き上げたいと思います。

※収録されているシングル曲の記述は省略します

 

(作詞作曲:akira nise、編曲:菅野よう子

 楽しい曲ですね。何度も聴くにつれてクセになる曲です。キーが低め。

 サビのメロディーがとても面白い。メジャーの音階をドから上のレまで上がってまたドまで下がるという単純すぎるメロディー。なのにパッと聴いただけでは分からないのがなんともお洒落。星野源...じゃなくてニセ明氏、なかなかやるな。

 

DO NA I(作詞:いしわたり淳治、作曲編曲:蔦谷好位置

 この曲は、初めて聴いたときは特になんとも思わなかったのですが、何度か聴くうちに好きかなと思い始め、発売直前にテレビ朝日系の「関ジャム完全燃SHOW」で披露されたのを見て完全に好きになった曲です。

 関ジャムでは、この曲の制作過程を特集していましたが、作ってくださった蔦谷さんは洋楽をイメージして作られたということで、これまでの関ジャニ∞にはなかったテイストの曲になりました。今回のアルバムは全体通して珍しいテイストが多いですが、これは特にと言えそうです。

 制作過程では「ダンス曲を」ということで実際披露されたものでは踊っていたわけですが、長年関ジャニ∞を、ジャニーズを見てきた者としては “ダンス曲=アップテンポで少し暗めのかっこいい曲” というイメージがあったのでこの曲は意表を突かれました。発売前の怒涛の曲解禁ですべて聴いていましたが、今回はダンス曲がないのか!?と心配になっていたのですが、関ジャムでの話を聴いて、確かにこういうダンス曲もあるよなと思いました。そう思うと、ダンスもかっこいいし曲もかっこいいし、目新しさもあってどんどん好きになっていきました。

 歌割りも素晴らしいです。ほとんどメンバー均等に、それでいてメンバーそれぞれの個性や良さの生きるパートが割り当てられています。蔦谷さんもおっしゃっていましたが、“個性が立つのに声の混ざりがいい”関ジャニ∞ですから、それを活かした曲を作ってくださった蔦谷さん最高です。いきなり出だし横山裕さんというのはかなりパンチがあります。それに音も結構高め。全体的にキーが高く、関ジャムでも地声のトップがB♭、ファルセットでCまで行くと言っていて結局1つ低くなっているようですが、確かに高いです。でも一気に引き込まれます。サビ前の横山大倉と安田錦戸の渋谷丸山ユニゾンは本当に綺麗。丸山隆平さんの上ハモも大好きなので素敵ですし、それを上回る高音上ハモの安田章大さんも凄い。

 そして何より村上信五さん。曲中のMCというかラップというかパートは曲のメリハリがつくし、何より村上さんの声とマッチしすぎています。そして、最後のサビ「踊らしたるわ必ず」の「ず」が高い。ファルセットの一番上Bですこれが。村上さんがこんな高音を歌うようになるとは、感動です。高音惚れる。さらに、最後の最後、「ほらいい顔してる」のパートを村上さんに決めた方ありがとうございます。最高です。CDでは割と普通で少し残念でしたが、関ジャムで披露された時の村上さんの歌い方は色気があってエロくてかっこよかったです。こういう曲似合うんですね。ここが本当に最高です。

 

夢への帰り道(作詞:比嘉栄昇(BEGIN)、作曲:島袋優(BEGIN)、編曲:大西省吾)

 BEGINさんらしさ漂う楽曲。アコースティック感とブルースハープの相性が最高。バラードがあまり好きではない私ですが、数少ないバラード受容体にぴったりはまった楽曲でした。ミュージシャンクレジットを見ると、ブルースハープ渋谷すばるさんが吹いた音が収録されているみたいです。

 これどんな演出になるんでしょうか。少年倶楽部プレミアムで披露されたときは、渋谷さんだけがブルースハープを吹いて後は皆さん歌うという形でしたが、あれは完成形ですか?アコースティックのバンドスタイルでの演奏もありかなと思っていたんですが、というか演奏する姿が見たかったんですが、どうなるんでしょう。

 歌詞がひらがななのが気になります。

 初めて聞いた時、「青春のすべて」とこの曲を混同していました。どちらもメジャーのバラードで、テンポ感や雰囲気が似ていていませんか。でも聞けば聞くほど(聞きなれるので当たり前ですが)全然違うし、比べるのは申し訳ないですが、こちらのほうが好きです。先にも書いたようにバラードがあまり好きではない私でも気に入った曲ですし、アコギとブルハがいい。そのいい感じに、間奏ではエレキのソロが入るアンバランス感も好きです。間奏は『陽炎』(これもバラードだけど大好きな曲です)を思い出しましたね。これも雰囲気似ていませんか。

 基本的に好きな曲は間奏の分量も多くなるんですが、この曲は大好きなのにあまり書くことがない。語彙力がなさすぎて、この感動を言葉に表せません。とにかくめちゃくちゃ好きです。

 

えげつない(作詞作曲編曲:岡崎体育

 岡崎体育節全開ですね。歌詞も曲も。といっても岡崎体育さんの曲で知っているのは本当にごくわずかで、誰でも知っているような曲しか知らないのですが、それでも岡崎さんらしいと感じるくらい岡崎体育でした(←もう日本語めちゃくちゃ)。

 歌詞からして、ライブの初めのほうで歌えば、自己紹介的にもなるし、「ここから始めるぞ」という感じで盛り上げるきっかけにもなりそうですね。団扇で仰ぐ準備しておかないといけませんね。

 歌詞も曲もとてもふざけてるように見えるのに本当はとてもちゃんと作っているのが岡崎さんのまた面白いところであり、素敵なところです。歌詞はまあまあふざけてますし、意味が分からないところもたくさんあります。しかし、いたるところで韻を踏んでいるのが上手いし、聴いていて気持ちがいいし、気づいたとき楽しさもあります。「一筆で描いた二つの円は大団円になって」なんて関ジャニ∞であることを利用して上手い事言ってますし、大好きです(そもそもこの部分は、聞いただけでは歌詞が聞き取れなかったので歌詞カードを見た瞬間に感動しました)。2番でメロディーが変わるのも、「そういや喧嘩もしとったなぁ」や「仲がいいらしい」など、メロディーはついているのに、そのまま喋っているかのようなメロディーで、なおかつ関西弁のイントネーションに合わせたメロディーになっています。本当によく考えてらっしゃる。

 フリースタイルラップバトルのパートは新しいですね。村上さんがMCに徹していますがそこは『DO NA I』で「MCといやぁ俺です」と言いながらラップしてるのでプラマイゼロということで。どうしても7人では仕方がないですし、一般的なイメージに沿って村上さんがMCをすることでより自己紹介感が強くなったように思います。ラップの部分も歌詞カードに載せてほしかったなあ。ラップバトルの世界観から即興感を出すために載せなかったのか、物理的に文字数が多すぎて載せられなかったのか。

 文字になっていないので正しく聞き取れているかわかりませんが、こちらも内容といい韻の踏み方と言い楽しさ満点です。ラップ詞を書くために関ジャニ∞のことをネットで調べまくったと(ファンが作る某まとめサイトで調べたと)岡崎さんがおっしゃっていたので、ファンがねつ造したような変なエピソードが入ってないかと心配しました。が、そんな心配は無用でしたね。メンバー自身にまで確認をとったと聞いて安心しましたし、聴いてみるとなじみのあるエピソードばかり。(唯一、安田さんから大倉さんへの「お前のファンサはそもそも 甘い 錦戸や渋やんのファンサ見習え」の意味が分かりませんでしたが)さすが岡崎体育様です。

 なかなかガチのディスり合いで妥協しないところがまたいいですね。大倉忠義さんから安田さんへの「コロコロかタウンページ足元に敷いたろか」が本当に最高に面白かったです。韻を踏んだ箇所は一人1~2箇所と、あまり多くはなく、全体的に普通に悪口を喋っているかのような感じが、プロのラッパーではない、あくまで関ジャニ∞がやるラップバトルというものを演出しているのかなと思いました。でもその数少ない韻を踏んでいる箇所はまた上手いんですよね。渋谷さんから横山さんへの「免許証の再発行は7回目 老後が心配have a nice day」が一番好きです。

 丸山さんにもラップをしてもらいたかったですし錦戸亮さんをディスるのも聴いてみたい気もしましたが、これこそ自己紹介的には、これほど分かりやすい方法はないですよね。彼らしくてよかったです。

 

 

Never Say Never(作詞作曲:安田章大、編曲:久米康崇)

 言葉詰め込みましたね。情報量が多い。すべて綺麗に韻が踏まれていて聴いている分には気持ちがいいが、歌うのは大変そうですね。そりゃレコーディングも手こずります。

 第一印象は『レスキューレスキュー』と『RAGE』を足して割った感じ。かっこいいバンドサウンドに言葉の多さから。これはバンドになるのかな、少し難しすぎるか。フロートで回りながら歌うというのもありそうだし、ダンスを付けるのも良さそう。披露が楽しみです。噛まずに皆さん歌えるかも心配です。

 この曲、めざましテレビでレコーディング映像が公開されていました。村上さんだけタンクトップの話ばかりで、歌っているシーン放送されなかったんですけどね。その映像見て驚いたのですが、横山さん下ハモしてるんですね。てっきり主メロだと思っていたのですが、下ハモでもキーが高いとおっしゃっていたのでサビは音が出なかったのでしょうか。でも横山さんがハモリって新鮮ですよね。ちょっと嬉しかったです。よく聞いたら他にもあるのかもしれませんね。安田さんは相変わらず上ハモですが、曲のキー自体がかなり高いので、上ハモもいつも以上に高く感じます。苦戦していた「仲間信じる道のみ」と「可能性煽るべき」のハモリがとても好きです。このパートはハモリだけじゃなくて、主メロも含め他の部分とはガラッと変わる感じが全体的に好きです。その後のサビ前、大倉さんの低音ボイスもめちゃくちゃいいですよね。丸山さんの上ハモも最高。丸山さんの上ハモ大好きです。

 編曲は関ジャニ∞にはお馴染みの久米さんです。安田さんはクレジット上は作詞作曲のみですが、作っている時点で頭の中にいろんな楽器が鳴っているとラジオでおっしゃっていました。自分は編曲はできないからその鳴っている音をアレンジャーさんに全部説明して形にしてもらうのだと。作詞作曲までは、割とジャニーズでも多くの方がやっていて、だからこそ私は、錦戸さんや渋谷さんがそのやる人がなかなかいない編曲を手掛けるようになってクレジットに名前が載るようになってとても嬉しかったです。編曲は、ほぼ完成形まで楽曲を作り上げているわけですから、メンバーが作った曲だっていうことがより明確になると思いました。でも、安田さんのその話を聞いて編曲を手かげて名前が載ることがすべてではないんだなと感じました。安田さんは編曲はしていないけど、それを形にする手段がないだけで、安田さんの中にはその完成形があるわけです。編曲をやっているも同然です。これまでそのことを知らなかったので、驚いたと同時に、やはり安田章大は天才だと思いました。

 

S.E.V.E.N転び E.I.G.H.T起き(作詞作曲:UNICORN、編曲:大西省吾)

 軽快なバンドサウンド。ライブで盛り上がること間違いなしのアップテンポな楽しい曲ですね。ユニコーンさん色が前面に出ている感じですね。

 イントロのギターがディープパープルの『バーン』に似てますよね。意識してるのかな。オマージュ的な。ユニコーンさんならやりそうだな。間奏のギターはなんとなく8UPPERSを思い出させるサウンドだなと思いました。ギターの音が『Oriental Surfer』に似てるのかな。ここも特徴的ですし何かのオマージュなのかな。というか、そもそも第一印象は「かきまZ」*1でしかなっかったです(笑) なんだかこの曲聴いたら急に「かきまZ」が恋しくなりました。

 「まーこの あーその あそこのー あのこのー」の部分の横山さんと村上さんの掛け合いのようなパートがいいですね。好きです。

 それにしてもバンドサウンドが心地いい。かっこいい。ライブでの披露が楽しみです。

 

青春のすべて(作詞作曲:水野良樹、編曲:本間昭光

 『夢への帰り道』と混同したバラード。綺麗な音色です。Aメロの少しタメた歌い方というかメロディーというか、フォークっぽくてかっこいいですね。渋谷さんと村上さん、横山さんと丸山さんのパート割もいいですね。後半のサビのソロに安田さん大倉さんのチョイスがいいですね。こういうときにメインボーカルじゃないのってなんて言っていいのか分かりませんが、なんだか嬉しいです。

 大倉さんと錦戸さんのパート高すぎますね。史上最高レベルでは?基本的に身の丈に合わない音域を無理に出しているのは苦手なのですが、それでもかなり綺麗にファルセットが出ていますね。にしても、なぜよりにもよって高音苦手な2人に...。理由が知りたいです。謎すぎる。

 

ノスタルジア(作詞:田中秀典、作曲編曲:蔦谷好位置)※初回盤Aのみ収録

 これは好きです。上記7曲は最初からビビッと来た曲はなかったのですが、この曲は初めて聴いた時に「好きだ」と感じました。なんでも「○○みたい」と言うのは良くないと思うのですが、この曲はNEWSっぽいなと感じました。錦戸さんの声を聴くとなんだか懐かしさを感じました。そもそも今回のアルバムは様々な方から楽曲提供してもらったもので、関ジャニ∞っぽさが満載だったり関ジャニ∞としても珍しい曲も多いので、この曲だけジャニーズらしさがあるなと思いました。

 しかし、この曲は蔦谷さん曰くトロピカルハウスというジャンルに属するらしく、洋楽で流行ってる曲のテイストなんですね。ハウスというくらいだから、ダンス曲らしいです。そして、それらの点から考慮すると、この曲はどうやら、以前関ジャムで『DO NA I』の制作の裏側が特集されたとき、初期段階に現れていた仮デモ2曲の片割れのようです。全員で歌えないならユニットにしてしまえか。痺れる。2曲とも有効活用されるという蔦谷さんの才能。ダンス踊る画しか見えないんですけど、ダンス曲のリクエストで作られた曲ですから、きっとダンスですよね。この4人のダンス楽しみです。

 AメロBメロは少し壮大な明るい雰囲気ですが、サビでちょっと暗くなる感じが良くて好きですね。まさに哀愁。全体的に切なさを纏っているのが、タイトルにも通じるような気がします。さらに2番のAメロBメロは1番とまた違うメロディーなのも洒落てますよね。ちょっと音が高めになるので、1番より2番のほうが明るい印象ですね。でもまたサビで少し落ちる。この緩急がいいです。

 丸山さん安田さん錦戸さん大倉さんの年下チームは声の重なりが本当にきれいですね。ハモリ隊3人が揃っているのも大きいが、メインボーカルで特徴ある歌声である錦戸さんも柔らかな歌い方をするから見事に調和するんですね。誰がハモっても綺麗ですしね。聴いていてとても心地がいい。

 これもめちゃくちゃ好きなんですけど、短めになってしましました。文章力が欲しい。

 

Answer(作詞:横山裕/渋谷すばる/村上信五、作曲:渋谷すばる、編曲:渋谷すばる/平出悟)※初回盤Bのみ収録

 身の丈に合わない音域を歌っているのはあまり好きではない、と先ほども述べましたが、この曲は、渋谷さん曰く、わざとキツイ高いキーに設定したという。サビの頭が多分一番高くてAなんですけど、2回目のサビで横山さん村上さんのソロで、本当に聴いたことない高さの歌声が聴こえて、驚きとともに謎の感動がありました。横山さんと村上さん、こんな高い声が出るのか、しかも綺麗だな、と思いました。ただ、ライブで外さないか心配です。

 そのサビの村上さんのソロパートで「答えがある」の「が」の音が、他の同じメロディー部分はEなのに、ここだけ違って半音低いE♭だったのが素敵でした。「答え」と「あ」がDなので「が」がE♭だと半音で動くメロディーになるのですが、この半音の感じが大好きな上、他は普通なのにここだけ違うのがさらに心を揺さぶります。お洒落。これ渋谷さんの計算なんですかね。初め聞いたとき、ここだけ違うっていうのがなんだか違和感があって、村上さんが間違えて歌ったんじゃないかなーなんて思いました。それをすばるさんがいいと思ってそのまま使ったとか…。考えすぎですかね。にしても、お洒落です。好きです。

 サビは右に村上さん左に渋谷さんの声を聴けますね。横山さんは下ハモかな。主メロに入ったときは真ん中にいるのかな両方から聞こえる気がします。横山さんって音量絞られてるんじゃなくて混ざりやすいんじゃないかな。すばるさんが作ってるから音量絞ったりはしないと思うんですけど、渋谷さんと村上さんの声が強いんですよね。2人が強すぎるってのもありますけど、横山さんの声自体が人と綺麗に混ざっちゃうんじゃないのかなとなんとなく思いました。

 基本的に歌詞についてはあまり深く考えることは少なく、読み解こうという気もないのですが、いくつか響くものがありました。スバラジで渋谷さんがお話しされていたように、3人で歌詞を持ち寄って渋谷さんが形にしたとのこと。自分たちのことに限らず、30代の男が共感できるような歌詞ということで、なかなかかっこいいものがあります。始めの村上さんのパート「力抜いて笑った」にまず痺れました。言葉にするのは難しいんですけど、若かりし頃は何事にも力んで笑うことも難しかったのが、年を重ねて力を抜いて笑うことができるようになったっていう...なって言ったらいいんだろう。かっこよくないですか?(←無理やり)

 それから渋谷さんのパートにある「プラスしか知らなかった 知ってしまったマイナス美学」という部分。「マイナス美学」って、なんでもかんでも盛り込むんじゃなくて間を持たせて美しく見せるっていうよく知られた「マイナス美学」だと思うんですが、ここはそれだけじゃないのかなと。むしろそうじゃないのかなと。その後のサビで「守るべき未来のため 嫌われ者を選んだ」と続きます。ここは「自ら嫌われ役をかって出た」という意味だと思いますが、その点からすると「マイナス」って「嫌われ者」のことなのかなと。この流れが、この繋がりが凄いと思い感動しました。ってこれだけ語って普通の「マイナス美学」の話だったら面白いですけど。

  いくら自分たちのことじゃないと言ってもどこか彼ら3人に歌詞を重ねてしまってこの3人かっこいいなと感じました。強いなと感じました。関ジャニ∞の年上3人が、これほど強くてかっこよくて、だからこそ関ジャニ∞がここまで成長できたのかなと思いました。考えすぎかもしれませんけどね。

 

 

※7月16日追記

 

生きろ(作詞作曲編曲:渋谷すばる)※通常盤のみ収録

 渋谷すばるがすべてを手掛け、レコーディングされた音はすべて関ジャニ∞の音のみ。こんな素晴らしいことがあるでしょうか。これぞ求めていた音楽という気がしました。編集までメンバーのみで手掛けることも、メンバーが楽器のレコーディングをすることもとても凄いことで、これまでにも何度かあり、その都度感動しました。そして今回はその2つが同時に起きている。最高。関ジャニ∞最高。

 楽器のアレンジについては、大枠は渋谷さんで決めたというものの、ほとんどメンバーに投げでそれぞれに自由に演奏してもらったとのこと。それが成り立つってすごくないですか。横山さんがティンパニもトランペットもレコーディングしているというのも凄いですよね。ティンパニめちゃくちゃ活きてる。この曲の世界観にピタリとはまっています。ティンパニ好きだな。

 それから渋谷さんがこだわったというもう一つのポイント。音の配置。ライブで、バンド演奏をしているときの立ち位置通りに音が聞こえるように音を配置したとのこと。楽器だけでなく歌声もすべて。これはとても面白いです。丸山さんの声とベースは左からしか聞こえないし、安田さんの声とギターは右からしか聞こえない。右左はすぐに分かれているのが分かったのですが、前後の違いが初めはなかなか分かりませんでした。でも聴いているうちに、その違いも分かるようになって、分かるとさらに感動が増しました。あと、これまでどんな曲でも割と安田さんのギターが右、錦戸さんのギターが左に振ってあることが多いなと思っていたのも、こういうことだったのかと納得しました。

 

JAM LADY(作詞作曲:安田章大、編曲:柳野裕孝)※通常盤のみ収録

 言葉遊びとアップテンポなサウンドが楽しい曲。歌詞は全体的に良く分からないし分かるところは結構やばかったりしますが、絶対楽しいしライブで盛り上がること間違いなしですね。『えげつない』おふざけソングになるかと思いきや、まあまあふざけてますけど普通にかっこいい曲だったので、分かりやすく楽しめるこの曲はアルバムの中でもパンチがあります。

 2番の初め大倉さんの低音ボイスがいいですね。『Never Say Never』でも低音歌わせていましたが、安田さんは大倉さんの低音が好きなんでしょうか。そのあとの丸山さん「囁く声に」は低音なのに「高鳴る余計」からオクターブあがるこのギャップが最高です。丸山さんは低音も高音もどちらも魅力的ですから、どちらも堪能できるように作られた安田さんさすがです。

 後半「身も心もバカになれちゃうヤツ」「明日のこと気にしないヤツ」というのを歌詞に盛り込んだ時点でも最高ですが、それをそれぞれライブで言っている村上さん横山さんに歌わせるのも遊び心がありますね。

 

Traffic(作詞作曲:錦戸亮、編曲:錦戸亮/Peach、ブラスアレンジ:YOKAN)※通常盤のみ収録

  錦戸亮最高。信頼と実績の錦戸亮。仕事ができない夫を演じている人とは思えない仕事のできる男。今回のアルバムの中で一番好きかもしれない。いや、好きです。

 めちゃくちゃかっこいい。ロックだけど、ジャニーズの他のグループには時々見られる曲調かなと思います。でも関ジャニ∞には意外となかったようで、とても新鮮でした。ロックって言いましたが、ロックで合ってるのかな。疾走感あるバンドサウンドに、ストリングスやブラスの音で壮大にもなるし、イントロのリフをはじめ曲中ずっと鳴り続けるアコギの音の軽快さ、トータルしてかっこいい。

 リフかっこよすぎませんか。ミュージシャンクレジットには錦戸亮の名。あのかっこいいアコギを錦戸さんが弾いているとは。大変失礼な話ですが少し錦戸さんをなめてました。最初聴いた時錦戸さんだと思っていなくて、クレジット見て驚きました。こういうアコギ大好きなんです。ただのバッキングやアルペジオではなく(もちろんそれも好きなのですが)、アコギがメインになっているのが。大好きでとても憧れるし自分も弾いてみたい(もちろんできませんが)。そもそもアコギのリフ始まりっていうのがとてもいいですよね。1番の錦戸さんのソロのパートで、そこまでずっと鳴っていたアコギが一旦落ち着きますが、それもメリハリがあって、疾走感が増します。逆にサビの最後2小節はアコギメインになるのもめちゃくちゃ好きです。

 錦戸さん曰くビートルズの「A day in the life」の要素が入っているそうですが、おそらくその部分だと思われる間奏の楽器が次々と重なり上がって行きついた先で雰囲気がガラッと変わる感じもとても良い。間奏自体は、ドラム、アコギ、ベースの順にそれぞれのソロがありライブでの演奏が楽しみになります。その後のブラスの音で音階を上がりながら盛り上がる中、ギターのピックスクラッチが音階を下がって行く矛盾も面白い。完全に上がりきったところで曲調がガラッと変わりますが、ピアノとストリングスのハーモニーがなんとも切ない。この切ない感じがとても好きです。歌のメロディーも新しいメロディーでとても切ない。安田さんのパートでこの歌で一番高い音が出てくるのも切なさを助長しているように思います。

 曲にもかなりこだわっていると思いますが、錦戸さんの癖が随所に見られる歌詞も凝っていますよね。まずアルバム名『ジャム』とかけて、traffic jam(=交通渋滞)からタイトルをつけているのが上手すぎる。歌詞全体としても渋滞の様子を描きながら、錦戸さんお得意の比喩表現で交通渋滞に人生を例えている。「Snow White」(雪を女性に例えている)、「アイスクリーム」(アイスクリームを女性に例えている)など、女性に例える歌は多かったですが、このようにもっと壮大に捉えているのはもしかして初めてでは? サビの「選んできたルートは間違っちゃいないよな」「辿り着けんのかなこんなスピードで」などの表現も渋滞の様子に重ね合わせながら、人生の過程にも直接置き換えられます。しかしBメロは描写としては完全に渋滞の様子ですが、暗喩にも思えます。1番では自分の選択に後悔したり、人に追い越され、最大限の力も発揮できず疲れ果てた様子がうかがえますが、3回目のBメロでは抜かされたはずのハコスカ*2に追いつき、最後のサビにかけて、これまでネガティブ発言連発だった歌に希望が見え始めます。

 また歌詞の書き方も上手い。「元気が出るSONG」にも見られた似たような歌詞をマイナーチェンジで印象を変える技法*3。1番のBメロと3番のBメロ、1番のサビと3番のサビはそれぞれ対応していて、対応する箇所で同じ言葉(「隣のレーン」「ハコスカ」「駆使した右の足首」「選んできたルートは間違っちゃいない」「辿り着ける」「遥か先にあるゴール握るステアリング」)を使っていながらマイナーチェンジによって1番より3番のほうが希望のある言葉になっています。しかも同じ言葉は嵌るメロディーまで対応しています。同じ言葉を使っていてもメロディーが違うということはよくありますが、そこが対応しているので耳馴染みがとてもいいです。また3か所あるBメロそれぞれの「スペック」「イメージ」「プレイリスト」も「ペ」「メ」「レ」で「e」を伸ばすようにメロディーにハマっていて、耳なじみがいいと思います。カタカナ揃っているだけでも凝っているなと思ったのですが、音符の長さ、母音まで揃っているとは驚きです。

 タイトルの遊び心もそうですが、言葉選びも洒落ていますね。英語のクラクション音「Beep」を使ったり「お城みたいなホテル」と言ってみたり「ハコスカ」なんて言ってみたり。でも1番凄いなと感じたのは「お尻の黄色ナンバーの上に『Baby in the car』」です。左手薬指のリングに代わるとても新しい表現だと思いませんか。もちろん左手薬指のリングのない「Baby in the car」もあるとは思いますが、そこは大目に捉えて、「Baby in the car」で表現しているのだと思います。交通渋滞で車に乗っている状況だからこそ使える表現。その発想に至るのがすごい。本当に凝っています。

 それから、そんなに深い理由はないですが敬語を使うのも好きです。「ビースト」「アイスクリーム」「バナナジュース」にも見られますが、錦戸さんは敬語を多用する傾向にあります。敬語を使う理由については考えたことがないですが、急に敬語が入るとおっと思いますし、語呂もよいことが多いので私は好きです。

 ジャニーズwebの「関ジャニ戦隊∞レンジャー」で錦戸さんがいくらかこの曲のこだわりを書いてらっしゃったので、それも参考にしながらここまで書いてきました。最初に作り始めたキーだとトップがBになって(多分高すぎるから)作り直したと言うのですが、3番の安田さんのソロパートの最高音(「いけるかな」の「け」)はBなんですよね。B出てるじゃんって思ったのですが、全員で歌っているパートの最高音(サビ「選んできたルートは」の「で」)はAなのでこちらのことなのかな。でもこの曲のキーは多分F#mで、錦戸さんが最初に作り始めたキーからすると3つ下がるのですが、Bから3つ下げたとするとAではなくG#になるはずなんですよね。作り直したってメロディーごと変えたってことなのかな。それとも「トップ」という言葉を私は「メロディーの最高音」のことだと思ったのですが、違う意味だったのか。コードのこととか。分からない。音楽知識が少なすぎる。どなたか教えていただけると幸いです。

 それから、錦戸さんは響きが違うからという理由で、イントロのアコギリフをハーフダウンチューニングにしてGmのポジションで弾いているというのですが、F#mもGmもバレーコードで抑え方も同じなので何が違うんだろうと疑問に思いました。ローコードだったり抑え方が違えば音の並びも変わるので、響きが違ってくるのも当たり前なのですが、この場合は音の並びに変化はありません。でも、これについては素人ですがギターを弾いている父に訊いたところ、テンションが変わるから響きも変わってくるそうです。音の並びの差から来るあからさまな響きの差ではなく、テンションの違いよる音の鳴り方や広がり方の差という意味での響きの違いということかもしれないらしいです。これには驚きました。ほんの少しの響きの差を感じてチューニングを変えたという錦戸さん凄い。

 総括して、錦戸亮凄いということと、この曲かっこいい好き、錦戸亮最高ということです。『Never Say Never』で編曲者クレジットについて色々言いましたが、やはり載るに越したことはありません。錦戸亮が作った曲を関ジャニ∞で歌える。これほどに嬉しいことはありません。私は求めていますよ。関ジャニ∞が作った曲ばかりのアルバム。錦戸亮がソロアルバム出しても絶対に買いますよ。錦戸さん!!あと、このリフ弾けるようになりたいのでバンドスコア出してくれませんか?(笑)

 それからもうひとつこの曲で嬉しかったこと。ブラスアレンジがYOKANさんだったことです。『元気が出るCD!!』ではブラスアレンジやレコーディングに参加していおられましたが、『元気が出るLIVE』のツアー前にかくかくしかじかして、その年のツアーでは参加されず、そのあとの渋谷さんのソロアルバムやツアーにもおらず、それ以後関ジャニ∞のシングルでも見られず、『関ジャニ'sエイターテインメント』にも参加しておらず、久しく見ておりませんでした。これまでブラスアレンジと言えばYOKANさんでしたし、ライブツアーにも絶対についてくれていたのに、まあちょっとした事件*4もあったせいで何かの圧力で出られなくなっていたのかなと思っていました。もちろん、YOKANさん自身の別のお仕事との兼ね合いで参加していなかった可能性もありますが、およそ2年間ピタリと関係がなくなっていました。あの事件は確かに褒められたことではありませんでしたが、これまで散々お世話になっていたのに、たったこれだけで関係を断つのかよと、若干腹立たしく思っていました。もちろん、あの事件が関係あったかどうか、そのせいで何か圧力があかったかどうかは、あくまで憶測ですが、仮にそうであれば、しょーもないなと思っていました。それが今回、「Traffic」で久しぶりにYOKANさんのお名前を見ることができました。ブラスアレンジに加え、レコーディングに参加している模様。これはツアーでYOKANさんに出会える可能性もあるかもしれない。とても嬉しかったです。これで、またYOKANさんの音を関ジャニ∞の楽曲の中で聞けるようになるといいなあ。

 

 やっと書けた。すっかり遅くなってしまいました。が、書けてよかった。ライブ参戦前に書けて良かった。書いてよかった。『Traffic』だけ桁違いに分量が多いですね(笑) めちゃくちゃ好きなんですもん。このアルバムがもっともっと売れますように。

 

 

 

 

ジャム(通常盤)

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ジャム (初回限定盤A)(DVD付)

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ジャム (初回限定盤B)(DVD付)

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*1:2016年9月25日放送の「関ジャム完全燃SHOW」にてゲストのユニコーンさんが即興で作った卵かけごはんの歌

*2:1番Bメロでは後ろにいたハコスカがいつの間にか前方にいるという描写があります

*3:1番サビの歌詞と3番サビの歌詞。「笑ってる君の隣に僕は居たくて」「笑ってる僕の隣にはいつも君が居た」

*4:YOKANさんがツアー前にSNSにあげた画像にセットリストが映っていたというもの