それを嫌いになれないから

音楽のこと。ジャニーズのこと。

関ジャニ∞『罪と夏』の熱いレビュー

 関ジャニ∞の『罪と夏』発売されましたね。私は初回Aと通常盤を購入いたしました。

ということで今回はこの2枚について語ります。

 

『罪と夏』

 初めてレコメンで聴いたときから興奮がやみません。久しぶりにシングル表題曲で湧きました。ずっと作ってくださったのは誰だろうと気になっておりました。「Dr.Dalmatian」というチームのようです。お洒落なHPからさぞかしお洒落な音楽作ってらっしゃるのでしょう。『罪と夏』は大変お洒落です。お洒落すぎて本当に惚れましたし、その反面お洒落すぎて難しいなとも感じました。

 とにかくカッコいいですよね。サビは明るくてホップだが「ほら夏だしさ」でちょっと暗めのカッコいい感じに落ちるところ凄い。Aメロはメロディーラインが難しい。半音で動いてるところがかなり多くてテレビで歌ってるの聞くとやっぱり外してしまってるし、なんならCDから少し怪しい所もあるのだが(「恋をした~」「はしゃぎ声が~」「溶かしていく~」「甘い午後を~」の音階が下がっていくこのメロディー部分。ピッチの問題かなとも思いますが)その半音がハマった時のメロディーはとてつもなくお洒落。またサビの早口なところも歌う時は大変だろうなと感じましたが、曲としてはメリハリがついてすごくいいなと感じました。

 テレ東音楽祭でCD発売前に初めて2番を聴きましたが、その時錦戸亮さんのブレイクしたところの「夏がほら」にすごく惚れたんです。音が無くなったところに響く錦戸さんの地声が出てくるちょっと雑な、それでいて力強い...なんて言うんですか(笑)あのかっこいい歌声がとてつもなく最高だったんですね。それがCD聴いたらちょっとイメージと違ったというか...。そのカッコいい感じを期待していたので拍子抜けしたところはあったのですが、CDは全く正反対に可愛らしい歌声バージョンになっていてそれはそれで惚れてしまいました。錦戸さんの高い可愛い声も好きです。また音も少し違ったように感じてCDのほうが正しいのでしょうけど、音楽祭で歌っていたメロディーも綺麗だったなあ...なんて思ったりもしました。

 全体としては、大倉忠義さんの下ハモと安田章大さんの上ハモのバランスが素晴らしい。特に大倉さん。入りからメインボーカル2人の隣でオクターブ下で低音を響かせる大倉さん。本当に下の音域が広すぎる。他の部分も基本的にはオクターブ下のハモリで、いつも以上に低い大倉さんの声が堪能できるのが、この曲にハマったポイントの1つでもあります。また安田さんの上ハモもかなり高めの音域で少しキツイかなと思うところもありますが、綺麗にハメてくる安田さんはやっぱり天才です。この低音と高音の幅の広いハモリの中で、こっそりと上も下もハモってる丸山隆平さんは本当に何者なのでしょうか。上に行っても下に行っても難なくこなす、そして主メロの邪魔をせず絶妙にいい音を響かせる透明感のある歌声、本当に素晴らしい。サビの「君は~君は~君は~」で、2つ目の丸山さんの「君は~」でいったん音が下がる感じも好きです。ここの山田の声は本当に綺麗。

 編曲には久米康嵩さんも携わってらっしゃるので、Dr.Dalmetianさんの関ジャニ∞としては新しいお洒落さに、久米さんによって関ジャニ∞らしさが加わえられて、今までにあったような明るくてホップな音楽でありながらも、意外と初めてかもみたいなお洒落でカッコいい曲に仕上がったのではないでしょうか。

 曲のカッコよさ、テンポ感、お洒落さ、メンバーの歌割のバランス、どれをとっても素晴らしい。最高の表題曲です。これは売れてほしい。

 

『バッキバキ体操 第一』

 「関ジャニ∞クロニクル」との連動企画。歌詞ふざけてる。その一言に尽きます。

しかし曲は本当にかっこいいです。テクノポップ系、EDM系、でもサビあたりにはかっこいいギター音も響いていて...かっこいいですね。

 こちらも歌割が素晴らしいなと感じました。Aメロの大倉さんからの丸山さんの流れ。低めの音からぐっと高くなっていく感じが大倉→丸山の流れに綺麗にハマっていて、抑揚もあって、ちょっと吐息交じりな感じもいいですよね。そこからBメロで渋谷すばるさんの声がバンっと入ってきたかと思うと、安田さん錦戸さんの高音が綺麗に響いて最高。サビの「BAKI BAKIなバディ」の部分が安田さんだけかと思っていたら錦戸さんも歌ってらっしゃって、その歌い方がまたいいんですよね。かっこいいです。

 ふざけているもののかっこいい。さすが関ジャニ∞です。

 

『噂のオトコマエイト!』

 さすが怒髪天さんです。素晴らしい曲をありがとうございます!バンドのカッコいいロック感に綺麗なブラス音、一昔前の歌謡曲のような演歌のようなカッコよさ。以前提供された『モンじゃいビート』『あおっぱな』を歌っていた頃に比べて、関ジャニ∞も大人の男としてのかっこよさが増して、より怒髪天さんの楽曲にマッチしたように感じます。

 表題曲の『罪と夏』の早口で音数の多いのに比べたら1小節に1フレーズくらいの音の少なさで、逆にロングトーン(とまでは言わないほどの長さですけど)が多いので、そこのビブラートやこぶしがよく効いていていいですよね。しかし、そのゆったりした感じによって、かえって伸ばす長さや歌い方が歌っている2人で揃っていないのが気になりました。これにおいても、先に述べた『罪と夏』での気になるピッチにおいても、ちょっとレコーディングに雑さが見えるような気もします。または、これまではレコーディング後に機械の編集によって音を綺麗にする作業が入っていたのをなくして、そのままをお届けしたという感じでしょうか。後者であれば少し好感は持てますが、それでも私的価値観としては『金をとるなら完璧なものを』という考えを持っていますので、機械的な編集も場合によっては必要かと思ってしまいます。どちらにせよ気になる所ではありました。

 ところで、Bメロのいいところで渋谷さんの声に村上信五さんの声を合わせようと考えた方どなたですか?もう最高によかったです!こういった曲のかっこよさには、すばるさんの声はもちろん、村上さんの声がとても合うんですね。またすばるさんと村上さんの声も綺麗に合うんですよね。これは感動的でした。

 歌詞も前向きな歌詞でとても元気づけられます。「オトコマエ」なんてまた関ジャニ∞自分たちで言っちゃって。なんて思っていましたが、そんな安直なことではなくて、「前にしか歩いていけない」「一歩踏み出しゃそれが前になるさ」「どっちに行こうがソレが前」などなど、前向きな、背中推してもらえるような歌詞で、やはり怒髪天さんは素晴らしいなと、改めて思いました。

 関ジャニ∞の男臭さと前向きさ、怒髪天さんのかっこよさ、全てが盛り込まれ最高の一曲です。これは大好きです。

 

『The Light』

 発売前から様々な予想が飛び交ったこの曲。まず歌詞カードを見ました。製作陣はSHIKATAさん、GRPさん、KAYさん。『Sorry Sorry love』『フローズンマルガリータ』『Masterpiece』『アダムとイヴ』『韻踏ィニティ』などEDM系のカッコいい音楽をたくさん作ってくださる方々。これもさぞかしカッコいい曲なのだろう。だとしたら予想していたCC2はやはり違うか。誰だ?と思いながら次に歌詞を読みました。なんかいい歌詞...深い...これどんな曲だよ!誰が歌うんだよ!

 ついにCD再生。トラック3を選択し再生ボタンを押します。草原か海を想像させるような壮大な雰囲気に明るい音。EDMなのはSHIKATAさんらしいけど、こんなに明るい曲なのかとまず衝撃。そして聞こえてきた声は丸山さん!この明るく壮大なゆったりとした曲に乗る丸山さんの優しい低音ボイス。いい。次は誰の声が来るのかドキドキしながら待っていると聞こえてきたのはなんと安田さん!丸山さんの低音ボイスとは対照的に高音で突き抜けた声が響きます。まさか山田とは。コントもするほど見慣れて違和感のない山田。Kinki Kidsの曲やその他デュエット曲をカバーする時は欠かせない山田。ハモリ隊で確実な歌唱力を持った最高の2人、山田。それでいて、実はオリジナル曲は持っていなかった山田。いつか2人のオリジナル曲デュエットを聴きたいと思っていた山田。感動でした。

 サビで安田さんが主旋律歌ってらっしゃったのが意外でした。確かに丸山さんは上も下も綺麗に出るけど、ハモリ=安田さん的なところがファン的にも一般的にも、もちろん私的にも少なからずあったので驚きました。しかし、山田であるなら、下ハモを丸山さんがして、安田さんのパンチある歌声で主メロを歌うのも得策だなと、聴いていてすぐに納得。さすが山田としか言いようのない綺麗なハーモニーでした。

 SHIKATAさんの楽曲としては珍しく明るい曲だなと先にも言いましたが、間奏では一転、少し暗めのトーンに変わってカッコよさもありました。となると、披露するなら踊るのかな。

 今回のみ2人だけユニット曲を入れる、なんてことはないと思うので、今後も一曲ずつ入れていくつもりなのでしょうか。長いスパンで考えているなら、ぜひまだ見たことのないユニットを聞かせていただきたいですね。今一番聞きたいのは村上さんと錦戸さんです。

 

『Do you agree?』

 すっかり恒例化(?)してきた、関ジャニ∞の「自分たちの演奏で懐かしの曲を再収録しよう」の企画。『ズッコケ男道』『Heavenly Psycho』から次に彼らが選らんだのは『Do you agree?』。関ジャニ∞初のオリジナル曲『Do you agree?』。これまで音源化されてこなかった『Do you agree?』。それをここにきて収録(しかも自分たちの演奏)。彼らが一体何を考えているのか、まったく分かりませんが、私はとても嬉しかったです。

 嬉しかったのですが、これはできれば原曲のまま歌収録だけをしてほしいという望みも少しはありました。自分たちで演奏するにしても、ライブで丸山さん安田さん大倉さんの3人で演奏している、あまりアレンジのないものを求めていました。

 さて、実際に収録された、新『Do you agree?』はといいますと、アレンジはいつもお世話になってますPeachさん。全体的なテイストとしてはあまり違和感なく聴けました。原曲のイメージはそのままに、ちょい足しアレンジ(にしてはかなり大きな変化でしたけども)したという感じでしょうか。

 ライブバージョンでも度々感じていましたが、Aメロのドラムが少しうるさい気がします。イントロやサビはガンガン叩いてほしいのですが、Aメロは抑えてほしいなというのを感じました。うるさいで言いますと、キーボードがドラム以上にかなりうるさく感じてしまいました。音も高いですし音色もきつめのもので目立ちすぎています。少し耳障りに感じました。

 しかし、横山裕さんのトランペットは、原曲には絶対にない音だし、吹いているメロディーも原曲にはない新しいメロディーではあるのですが、とてもよかったです。歌や他の楽器を邪魔しない控えめな音量と優しい音質(音質に関しては横山さんの技術が上がってきているとつくづく思います)で、違和感なく馴染んでいました。いい味を出していました。

 ベースもかっこいいなと思いました。特にイントロ、スラップですよね。習得した技をどんどん活かしていて、実際かっこいいですし、とてもよかったです。

 全体的に楽器の数も増えて音に厚みも出ていますが、まとまりがないですよね。少クラの演奏はかなり音が散らばっているように感じて、さすがにCDではマシになっていましたが、それでも少し感じました。ギター3本の欠点を見たような気がします、は少し言いすぎでしょうか。イントロのギター3本が順番に入るピックスクラッチはかっこいいですね。

 歌は、みなさん歌い方を過去に寄せたのでしょうか(笑) 大倉さんに至っては、内博貴さんの歌い方に似せたんですかってくらい違和感なく聴けたのが意外でした。丸山さんとか本当に声質変わらないなと驚かされました。

 『Do you agree?』はとても楽しみにしていたのですが、先に少クラで見て(先に少しだけ落胆して)しまったせいか、『噂のオトコマエイト』や『The light』に興奮しすぎたせいか、思ったほどの感動はありませんでした。横山さんのトランペットの成長と、皆さんの歌の違和感のなさには感動いたしました。

 

最後に

 このシングル全体としてかなり良いものが出来上がっているなと思いました。私自身、まず表題曲に心惹かれることが珍しく、なおかつカップリングも最高なんてことは『キングオブ男』以来なのでとても興奮しています。

 メンバーのコメントを見ていると、今回はどうやらメンバーの皆さんがかなり主体で動いているように見受けられました。また、今回の発売の目玉はやはり『バッキバキ体操 第一』であったのでしょうが、さすがに表題曲にする勇気はなかったのか、表題曲として『罪と夏』を持ってきたという感じかなと思いました。そうだとすれば、「珍しくシングルにタイアップがつかない」という現象にも納得がいきます。そこへ怒髪天さんの『噂のオトコマエイト』、リサイタル用『エイトエイターOh』、ユニット企画『The Light』、再録シリーズ『Do you agree?』とかなり盛りだくさんの内容で、関ジャニ∞さんたちも大きく動いたのかなという印象です。伝説にもなりうる先月のあのDVDから、何があったか分かりませんが、やっと自主レーベルとして機能し始めたのでしょうか。

 次回作は、モンハンのアニメ主題歌『パノラマ』が秋に発売されますね。もう作成は始まっているのでしょうか。どうな展開を見せてくださるのか楽しみです。